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6月9日に、サントリーホール・フェスティヴァル・ソロイスツを聴いて参りました。
今年はスペシャルがつくのですね、20周年記念なのです。
ゲストは、ピアノの小山実稚恵さん、コントラバスのジャン・ダジュンさん、ヴァイオリンの南紫音さん。
ベートーヴェンのピアノ四重奏曲は、もともとは「ピアノと管楽のための五重奏曲」とのこと、作曲家自身の編曲。
ヴィオラから始まることの多い第1楽章、歌う第2楽章は4人の方の迫真の演奏が頭上に立ち上るようでした。浮き立つような第3楽章はとても楽しそうです。
さて、次はあまり演奏される機会の少ないドヴォルジャークの弦楽五重奏曲第2番ト長調です。第2ヴァイオリンは今年のヴィオラスペースの桐朋学園オーケストラのコンサートミストレスとしてのお姿をはじめて拝見した南紫音さんでしたが、まだとてもお若い可愛らしいお嬢さんなのに、ひとたび演奏するととても大人っぽく、竹澤さんがたと互角に渡り合っていらっしゃるようでした。 まず堤さんから豊嶋さんへ、次に堤さんから南さんへ受け渡される第1楽章は、とてもバランスがよく、第2楽章の民族調のところや、第3楽章のゆったりとして美しく甘美なところ、第4楽章の躍動感あるところなど、本当に心打たれる演奏でした。豊嶋さんのヴィオラはなんと情感ゆたかなのだろうと思いました。
プログラム最後のシューベルトのピアノ五重奏曲 イ長調「鱒」は、やはりアニバーサリーにふさわしいです。 パンフレットの後に、過去のフェスティバル・ソロイスツの写真が載っていましたが、1991年にはピアノがサヴァリッシュさんでなさったとのことですね。(豊嶋さんお若い。)今回は、小山さんの軽やかなピアノ、きりりとした竹澤さんのヴァイオリン、繊細さ優美さを持つ豊嶋さんのヴィオラ、明瞭な深みのある音色で下ざさえするダンシュさんのコントラバス、そしてそれらをまとめる情熱的な堤さんのチェロで、たいへん生き生きとした「鱒」だったと思います。
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